【会見全文】「マエケン」でなく「ケンゾウ」と呼んで

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前田 こんにちは。今季、秋田ノーザンハピネッツでヘッドコーチ(HC)をさせていただく前田顕蔵です。よろしくお願いします。

自分が秋田に来たのは4年前。5年前に、香川(旧bjリーグ高松ファイブアローズ)でHCをしていたとき、長谷川誠さんからオファーをいただいたが、そのときは断った。「まだ(高松で)やりたい」ということで。その翌年、もう1度話をいただいた。自分は秋田に拾われて来たと思っている。経歴も何もない自分が、秋田に来て4年間、いろんな経験をさせてもらった。昨シーズンは日本代表スタッフまでやらせていただいた。育ててもらったという気持ちが大きい。秋田での4年間、bjリーグでは自分では全く行けなかった有明に連れて行ってもらった。Bリーグのトップリーグに入り、降格を経験し、昇格を経験させてもらい、昨シーズンは残留を経験した。

水野社長は、ペップが築いたカルチャー、スタイルを継続したいと自分にオファーしてくれた。それなら何も断る理由がないなと。この4年間を恩に感じている。秋田ノーザンハピネッツが次に上がっていく過程に自分がいて、現場のトップとして引っ張っていけるというのは、すごく大きな挑戦だと思った。ペップから学んだこと、長谷川さんから学んだこと、この球団から学んだことを出せるチャンスだと思い、HCを引き受けた。

―意気込みを聞かせてほしい。

前田 秋田は上がっていくしかないクラブ。僕自身は、(高松の)1年目に2勝50敗のヘッドコーチだった。秋田で育ててもらい、今チャンスをいただいた。個人としてすごく思いが強い。スタッフ陣、昨季から残ってくれたメンバーは大事だし、新しく来たメンバー、選手たちもそれぞれの思いがある。球団のフロントメンバーを含め、思いの詰まったシーズンになると思っている。その中で、最高の結果を出すために、まずはチャンピオンシップを目指す。今までつくってきたスタイルを進化させて、新しいハピネッツを見せたいと思っている。

―チームコンセプトを説明してほしい

前田 コンセプトは「ORAHO」。前田健滋朗アシスタントコーチ、僕の弟ではありません(笑)が、彼と池端幹司ビデオコーディネーターと3人で、チームの中で大切にしたいことを話した。前田ACがオーストラリアで経験したチームづくりをヒントに考えた。「おいさー」ってありますよね。田口選手が秋田から千葉に移籍してもずっと言っていて、秋田を発信している。それが自分はとてもうれしくて。僕は大阪の人間で、秋田の人としゃべるときに「よく秋田なんかに来てくれました」といわれることが多い。僕は「秋田大好きですよ。すごくいいところですよ」と言っている。そんな中で、ずっと思っていたのが、秋田を発信したいということ。ハピネッツの企業理念に「オラホイズム」というのがあった。オラホって何なのって聞いたら、池端が「秋田弁で自分たちっていう意味」だと教えてくれた。じゃあ、これにしよう。これめちゃくちゃいいじゃないかと。それでオラホをキーワードにした。

この言葉を大事にしたいのは、まず秋田弁であること。秋田を全国、世界に発信するのにすごくいいワードだと思った。それぞれのアルファベットに、大切にしたいことを込めた。

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