北斗星(6月29日付)

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 街中でスケートボードに興じる若者を時折、目にする。2020年東京五輪に新たに加わった競技だ。遊びの一つと思っていただけに、決まった時は驚いた

▼スケートボードなど都市型スポーツの総合大会がある。FISE(エクストリーム・スポーツ国際フェスティバル)。若者を中心に欧米で人気が高い。昨年、日本で初めて広島市の旧広島市民球場跡地を会場に開かれたところ話題を呼び、連続開催となった今年は3日間で延べ10万人の観衆を集めた

▼東京五輪では、このスケートボードのほかスポーツクライミング、バスケットボール3人制なども加わる。24年パリ五輪ではブレークダンスの実施が事実上決まった。国際オリンピック委員会(IOC)は若者の五輪離れを懸念し、都市型スポーツ導入を対策の切り札と位置付ける

▼五輪の伝統競技とは明らかに一線を画している。だがこれらの競技からは「スポーツは苦しむものではなく、楽しむもの」という強烈なメッセージが伝わる

▼自由な若者文化を象徴するスポーツと言っていい。五輪競技らしくないとの異論はあるが、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は「躍動的に広がっている」と肯定的だ。東京五輪を機にスポーツの潮流が劇的に変わっていく可能性がある

▼本県は人口減、少子高齢化、若年層の県外流出が進む。若者たちが気軽に集える場がもっとあったらいいのにと思う。既成概念にとらわれないIOCの試みは参考になる。