秋田と山口で収まらない反発 地上イージス、事態泥沼化

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 地上イージスを巡り、防衛省が目指す秋田、山口両県への配備に対する地元の反発が強まる一方だ。同省の調査ミスを受けた山口県への岩屋毅防衛相の陳謝も「焼け石に水」で、事態は泥沼化の一途。巨額の地上イージス購入はトランプ米政権の対日貿易赤字への不満をそらす狙いもあり、中止は不可能だ。同省はあくまで計画を進める考えだが、展望は開けそうにない。

 防衛省が山口県で配備候補地と定める陸上自衛隊むつみ演習場(萩市、阿武町)。近くに住む農業原スミ子さん(76)は「防衛省は住民に寄り添っていると思えない」と批判。別の反対派住民も「今日の岩屋氏の訪問も配備へのアリバイ作りだ」と突き放した。

 もう一つの配備候補地である陸自新屋演習場(秋田市)を抱える秋田県も不信感を募らせる。佐竹敬久知事は最近、取材に「次に変な間違いがあったら(秋田への配備計画は)終わりだ」と不満をぶちまけた。6月27日の記者会見では、同省の調査ミスに関し「秋田が貧乏県だからいいだろうと、ばかにされているような気がする」と批判。能代市議会も配備撤回を求める請願を採択した。

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