定期フェリー秋田航路20年(上)貨物輸送 物流経路の選択肢拡大

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敦賀港発のフェリーから秋田港に下船するトラック
敦賀港発のフェリーから秋田港に下船するトラック

 秋田市土崎港の秋田港と北海道・苫小牧、新潟、福井県・敦賀の各港を結ぶ新日本海フェリー(大阪市)の定期航路が、1999年7月の就航から9日で丸20年を迎える。これまでの歩みを貨物と旅客の両面から振り返り、利用促進に向けた課題を追った。

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 6月25日午前5時半前、秋田港のフェリーターミナル。「らいらっく」号から、車両の下船が始まった。前日午前10時に敦賀を出発し、新潟を経由してきた。全てのトラックや乗用車が降り終わると、今度は苫小牧へ向かう車両が船に乗り込んでいった。

 本県を経由するフェリーの定期航路は県や運輸事業者の要請により実現した。誘致活動が始まったのは93年ごろ。秋田港の活用により経済活性化を目指す県の「オーシャン・フロンティア構想」が発端だった。関係者は日本海側で唯一、北海道・小樽―京都・舞鶴間をフェリー運航していた同社に何度も足を運んだ。

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定期フェリーの秋田航路

苫小牧―敦賀発着は週1往復、苫小牧―新潟発着は週5往復を運航。いずれも秋田を経由する。2017年度以降、船の点検のため、冬季は苫小牧―新潟発着が週2往復に減便となっている。航海時間は、苫小牧―秋田間が約11時間、秋田―新潟間が約6時間半、秋田―敦賀間が約20時間。船は「らいらっく」「ゆうかり」の2隻あり、いずれも約1万8千トン、全長約200メートル、旅客定員846人。乗用車58台、トラック146台を積載できる。

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