産業振興「白神」が鍵 藤里町長選、16日告示

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「第6回白神山地ブナの森マラソン」に併せ、世界遺産センター藤里館前には出店が並び、参加者や地元住民らでにぎわった=先月23日
「第6回白神山地ブナの森マラソン」に併せ、世界遺産センター藤里館前には出店が並び、参加者や地元住民らでにぎわった=先月23日

 任期満了(8月8日)に伴う秋田県藤里町長選挙が今月16日に告示、21日に投開票される。出馬を表明しているのは3選を目指す現職の佐々木文明氏(62)のみで、前回(2015年)に続いて無投票となる公算が大きい。世界自然遺産・白神山地の存在価値を生かしつつ、人口減が進む中で持続可能な町をどう構築していくかが課題となっている。

 藤里町は市町村合併で単独立町の道を選んで15年。人口は県内9町で最も少ない3216人(6月末現在)で、高齢化率47・0%は、上小阿仁村に次ぎ県内で2番目に高い。

 16年に策定した町総合戦略では、40年時点で人口2200人以上の維持を掲げた。起業を中心としたローカルベンチャーの推進や、改修した役場前の交流施設「かもや堂」の活用など、地元で稼げる仕組みや小さな拠点づくりを目指して模索している。

 白神山地の観光客数は03年をピークに減少傾向にある。アクセス道路である県道西目屋二ツ井線が度重なる豪雨災害で通行止めとなったことも一因。県の対策工事で今年5月末に約2年半ぶりに全面通行可能となったことで、今年は観光客の回復が見込めそうだ。

 ただ、白神の生態系保全を優先しつつ、地域資源を生かして産業振興を図っていくことは、依然として町の大きな課題だ。

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