ハンセン病家族「待ち望んだ」 長年の差別、晴れぬ思いも

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ハンセン病家族訴訟で安倍首相が控訴断念を表明し、喜ぶ支援者=9日午前、東京・霞が関の弁護士会館
ハンセン病家族訴訟で安倍首相が控訴断念を表明し、喜ぶ支援者=9日午前、東京・霞が関の弁護士会館

 「待ち望んでいた」「声を上げてよかった」。ハンセン病家族訴訟で、国が損害賠償を命じた熊本地裁判決を受け入れる方針を示した。長年差別に苦しめられた末の闘いが報われ、喜びをかみしめる原告。遅すぎる救済に「気持ちは晴れない」との声も漏れた。

 鹿児島県奄美市の原告奥晴海さん(72)は9日朝、国の控訴断念方針をテレビで知って涙を流した。自分が幼いころ、療養所に入った母。小学校に通う際、ハンセン病患者の子であることを理由に、地域住民の激しい反対運動に遭った。

 「歴史的な決断だ。親子関係を取り戻すことはできないが、勇気を出してよかった」と声を震わせた。