雑草魂、病に負けず! 金足農主将・船木さんがベンチ復帰

お気に入りに登録
※写真クリックで拡大表示します
開会式で優勝旗を返還する船木主将。声でチームを引っ張る=こまちスタジアム
開会式で優勝旗を返還する船木主将。声でチームを引っ張る=こまちスタジアム

 昨夏の甲子園大会で準優勝した金足農業高校の船木弦主将(3年)は特別な思いで最後の夏を迎えた。心理的要因から運動機能が損なわれる「転換性障害」を冬に発症。一時は車いす生活を余儀なくされたが、奇跡的な回復力でグラウンドに戻ってきた。

 秋田市のこまちスタジアムで10日に行われた第101回全国高校野球選手権秋田大会の開会式。優勝旗を返還した船木主将は「旗が重いとは感じなかったけど、昨年の優勝校の重みは感じました」と夏を戦い抜く覚悟を決めた。

 突然の出来事だった。今年1月の練習中、ランニングの途中で意識を失った。「体を追い込んでいるところだった。気付いた時には秋田市内の病院で点滴を打っていました」。心労が重なっていた。そして「足の感覚がなかった」。

 野球部で同じクラスの関悠人、沢石和也、池田翔の3選手は学校生活で車いすを押すなど助けてくれた。「みんなの支えがないと今はない」と感謝する。

 13日の初戦で雄物川と対戦。三塁コーチとしてグラウンドに立つ予定だ。「昨年の経験を生かし、大きな声でプレッシャーをかけていきたい」と闘志満々。優勝旗を再び両手で握るため、「雑草軍団」の主将は声を出し続ける。

(全文 939 文字 / 残り 441 文字)

全試合を速報!