インスペック、欧州自動車市場進出へ 検査装置を販売

お気に入りに登録
※写真クリックで拡大表示します
欧州の自動車市場向けに販売する予定のロールtoロール型検査装置(インスペック提供)
欧州の自動車市場向けに販売する予定のロールtoロール型検査装置(インスペック提供)

 半導体検査装置メーカーのインスペック(秋田県仙北市角館町、菅原雅史社長)は、2年後をめどに欧州の自動車市場に進出する計画だ。フレキシブルプリント回路基板(FPC)を高速回転しながら連続的に検査できる「ロールtoロール型検査装置」を販売する。今後、自動運転や電動化が進む自動車産業でFPCと検査装置の需要が拡大するとみて、自動車大手が集積する欧州で販路獲得を狙う。

 FPCはフィルムをベースとした薄くて柔らかい電子回路基板。狭いスペースにも配置が可能なため、スマートフォンやデジタルカメラのほか、腕などに身に着けて使うウエアラブル端末といった小型、薄型の機器に用いられ、これらの機器の普及に伴いFPCの需要は増加している。

 さまざまな電子機器が小型化、高性能化し、FPC自体も回路の微細化が進む。こうした中、同社は2014年にFPC向けロールtoロール型検査装置の開発に着手。16年から販売しており、菅原社長(65)は「当時からFPCの微細化が進み、高性能な自動検査装置による検査ニーズが高まることが予想された。ニーズに対応するため、早くから開発を進めた」と振り返る。

 現在、ロールtoロール型検査装置は国内のFPCメーカーや電子部品メーカーなどに納入しており、受注は増加している。19年4月期の売上高は14億6700万円で、同社単体の売上高22億8700万円の6割超を占める主力製品となった。

 生産能力を強化し、好調な受注に対応するため、6月下旬には工場の増築工事に着手。12月の稼働を予定しており、将来的にはさらに工場を増やすことも検討している。

(全文 946 文字 / 残り 271 文字)