パラ水泳・オランダ代表に秋田の全粒粉パン

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オランダ代表チームにパンを納品する岩谷さん
オランダ代表チームにパンを納品する岩谷さん

 秋田市で合宿中の障害者水泳オランダ代表チームの選手らが、秋田市八橋のパン店「ベッカライ・バンデブロート」のパンを食事に取り入れている。水泳の全県高校総体で2連覇した経験を持つオーナーの岩谷正明さん(36)がチームの依頼を受けて納品しており、「水泳に打ち込んできた身として、パラリンピック選手の食事に携われることはとても光栄」と喜んでいる。

 オランダは2016年リオデジャネイロ・パラリンピックの水泳で金4、銀6、銅11の計21個のメダルを獲得した強豪チーム。来年の東京パラを控えた事前合宿のため、選手11人、スタッフ6人が2日から21日まで県立総合プールや市内のトレーニングジムなどで練習している。

 県青少年交流センター・ユースパルに宿泊する選手らが朝食と昼食に毎日食べているのが、岩谷さんが焼き上げる2種類のパン。一つはミネラルや食物繊維が豊富な全粒粉で作る食パン「グラハム・ブレット」(1斤450円)。もう一つは、全粒粉と白いりごま、アマニ油入りで焼き上げたときの香ばしい香りが特徴の「雑穀パン」(1本450円)だ。

 岩谷さんは大館商業高を卒業後、家業のパン店を継ごうと東京の製菓専門学校に進学。複数の店で約10年修業し、ドイツパンの作り方などを学んだ。結婚を機に帰郷。11年に大館市でパン店を開き、2年後に秋田市へ移転した。チームに納品しているのは開業当時から販売する主力商品だ。

 昨年8月、合宿地の視察で秋田市を訪れたサンデル・ネイハイス監督(29)が「オランダで日常的に食べている全粒粉のパンを用意してほしい」と要望したことを受け、県スポーツ振興課がハード系のドイツパンを販売する岩谷さんの店を紹介。同12月、ネイハイス監督が試食し、毎日の食事に取り入れることを決めた。

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