親のがん、子にどう話す? 秋田大で講座、伝える難しさ体感

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事例を見ながら支援の在り方を話し合う参加者と赤川さん(左)
事例を見ながら支援の在り方を話し合う参加者と赤川さん(左)

 新たに「がん」と診断される全国の患者のうち、18歳未満の子どもがいる人は推計で年間約5万6千人。その子どもは、8万7千人を超える。親ががんになった子への望ましい支援について考える講座がこのほど、秋田市の秋田大学本道キャンパスで開かれ、がん看護に携わる医療者や学生ら約30人がロールプレイなどを通じ理解を深めた。

 秋田大では東北で唯一、親ががんになった子どもを支援する「CLIMB(クライム)プログラム」(秋田クライム)が年2回開かれている。代表の赤川祐子・同大大学院医学系研究科助教(臨床看護学講座)は「親の病気を知っている子どもの方が、知らされていない子どもよりストレス症状が軽い」ことを紹介。親が隠しているつもりでも「何だろう、怖い」「どうして前みたいに遊んでくれないの」と変化に気付いている場合が多いため、「『がん』という病気であること、がんはうつらないこと、親ががんになったのは、あなたのせいではないことの3点を、子どもに正しく伝えてほしい」と語った。

 ロールプレイでは、参加者が10歳の子ども役と看護師役に分かれ、親のがんを子どもに伝える場面を演じた。

 実際に伝えようとすると、看護師役がなかなか切り出せなかったり、子ども役が「うん」しか話さず沈黙してしまったり。3分の制限時間内に「がん」と伝えるところまでいけないグループもあった。

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