遠い風近い風[小嵐九八郎]6月の良いこと

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 50年前、今のかみさんは「ジューン・ブライドというのは、つまり6月の花嫁って西洋では女性が幸せになれるってさ」と言い張ったが、両親が急(せ)かしたので5月30日に式を挙げた。でも、6月が好きである。

 今年も、嬉(うれ)しいことが先月の6月に三つばかり続いた。

 一つは、秋田に住んで本紙と全国紙を読んでいる人は即座に気づいたろうが、ミサイル戦争時代の中核施設である「イージス・アショア」の防衛省の調査結果が誤りであることを本紙『秋田魁新報』がどの全国紙よりも早く、真っ先に報道したことである。神奈川県の川崎に住む当方は郵送してくれる本紙を読むのは3日か4日遅れ、どうしても1日遅れのを読みたい時は上京して品川の「あきた美彩館」へと行くしかないので、この報道の凄(すご)さを知ったのはかなり後のことだ。神奈川県の県紙のコラムには「最初に報じた秋田魁新報の関係者の話」として「担当記者は小学生以来、何十年ぶりに分度器を手にして調べたそうだ」と書いている。山の標高への疑問から出発したらしい。

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