上水道普及率2・7%の地区、秋田市に 地下水の恵み、今も

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各世帯が地下水をくみ上げるポンプを設置している
各世帯が地下水をくみ上げるポンプを設置している

 上水道普及率が99・5%の秋田市で、わずか2・7%の集落が市北西部にある。地下水が豊富な金足大清水地区。地下水は供給量や水質の安定性で上水道に劣るものの、温度は一定で口当たりが良く、経済的なメリットもある。住民は生活に幅広く利用し、自然の恵みを享受している。

 「地下水は夏に冷たく、冬は温かく感じる。安全でおいしい水が飲めるのはありがたいこと」。大清水町内会長の水澤慶一さん(72)はそう話す。台所の蛇口から出てきた水の水温は14度で、上水道よりも6度ほど低い。取材に訪れた8日の秋田市は最高気温29・9度と汗ばむ陽気だったが、手がしびれるほどの冷たさだった。

 市上下水道局によると、地区72世帯のうち水道を利用するのはわずか2世帯。普及率がここまで目立って低いのは市内で大清水地区だけだ。

 地区の世帯の約4割は「水」の字が付く「水澤」姓。「大清水は何かと水にゆかりのある土地」と水澤さん。「今の時代は地下水だとちょっと困るところもあるけれど、大切にしていきたい」と話す。

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