クマ対策強化も…集客不安 ユネスコ登録目指す大湯環状列石

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クマの目撃情報があり、今月、2度の立ち入り禁止措置がとられた大湯環状列石。現在は安全が確保できるとして、見学者の受け入れを再開している
クマの目撃情報があり、今月、2度の立ち入り禁止措置がとられた大湯環状列石。現在は安全が確保できるとして、見学者の受け入れを再開している

 秋田県鹿角市十和田大湯の国特別史跡「大湯環状列石」の付近で今月、クマが2度目撃され、史跡を管理する市が一時立ち入り禁止とした。現在は見学者の受け入れを再開したが、今年は餌不足から人里でのクマの出没が増える可能性も指摘されている。世界文化遺産登録に向けた国の審議会も近く開かれる見込みで、市や関係者は今後の動向に気をもんでいる。

 クマは今月9日と12日に目撃された。市はそれぞれ2日間、9日間立ち入りを禁止した。立ち入り禁止期間に史跡周辺の草を刈り、一帯の見通しをよくしてクマの有無を確認しやすいようにしたほか、職員が1時間おきに巡回するなど安全対策を強化。21日から受け入れを再開した。

 史跡は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の一つ。推薦候補になって全国的に知られるようになれば見学者の増加が予想される。史跡のボランティアガイド高木豊平さん(84)は「大湯環状列石には関西など遠方の客が多い。世界遺産登録に向けた動きが出そうな時期に史跡が見られなくなるのは残念」と話す。

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