深刻…林業従事者減少、需要拡大に追い付かず 県内

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 積み上げた丸太を確認するササリンの佐藤さん=23日、大仙市杉山田の民有林
積み上げた丸太を確認するササリンの佐藤さん=23日、大仙市杉山田の民有林

 秋田県内の林業現場で人手不足が深刻化している。林業従事者の減少により、高まる木材需要に応えきれずにいる。県は林業者育成のための研修を充実させるなど、人材確保対策に力を入れているが、人手不足解消にはまだ時間がかかりそうだ。

 県森林整備課によると、県内で働く2017年度の林業従事者は1323人と、00年度の2094人から4割近く減少した。従事者は60歳以上が36・3%を占め、30歳未満は11・5%。高齢化も進んでいる。

 一方、17年の丸太生産量は約127万立方メートルと、00年の約65万立方メートルから2倍近く増えた。「外国産材の値上がりなどで合板や木質チップに使われる県産材の需要が拡大しているほか、伐期に入った杉の人工林が増えている」と県林業木材産業課。ただ、県素材生産流通協同組合(秋田市)によると、人手不足で対応できずにいる事業所は少なくない。

 大仙市の林業会社は、社員7人のうち4人は60歳以上で、20~30代が3人。毎年求人を出しているが、なかなか集まらない状況という。「忙しさが増している。年配者が退職した後の技術継承も不安だ」と話す。

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