縄文・世界遺産推薦へ(上)大湯環状列石 クマ対策に頭悩ます

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クマの侵入対策として設置されている電気柵=鹿角市の大湯環状列石
クマの侵入対策として設置されている電気柵=鹿角市の大湯環状列石

 鹿角市の大湯環状列石と北秋田市の伊勢堂岱遺跡など17遺跡で構成する「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、2021年の世界文化遺産登録に向け、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦される見通しとなった。登録に向け大きな前進ではあるが、今後もユネスコの諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)による現地調査への準備や、増加が予想される見学者への対応など、取り組むべき課題は多い。両遺跡の現状と展望を探った。

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 「昔はそんなにクマの出没は多くはなかったように思うのだが…」。国特別史跡・大湯環状列石を管理する鹿角市教育委員会生涯学習課の花ノ木正彦課長(51)は不思議そうに首をかしげる。

 史跡では7月にクマの目撃が相次ぎ、市は2度にわたって立ち入り禁止とした。計11日間の公開中止期間には3連休が含まれ、九州や四国などからの来訪者は見学できずに帰った。史跡のボランティアガイド高木豊平さん(84)は「人的被害があっては大変だということは分かるが、遠方からの来訪者に史跡を見せられないのは残念だ」と話す。

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