妙技会「いざ勝負」 2竿燈会、雪辱胸に団体規定に臨む

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差し手とはやし方が技量を競い合った昨年の妙技大会の模様
差し手とはやし方が技量を競い合った昨年の妙技大会の模様

 秋田竿燈まつりは3日、秋田市で開幕する。「光の稲穂」が競演する夜本番が注目されるが、4日に始まる妙技大会(昼竿燈)は、差し手やはやし方が町内や団体の誇りを背負って挑む「真剣勝負」の場だ。今年は大若の団体規定に124チーム(1チーム5人)がエントリー。昨年、優勝まであと一歩のところで涙をのみ、雪辱を胸に今大会に臨む二つの竿燈会を追った。

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柳町「町内挙げて一つに」

技の仕上がりを確認する柳町竿燈会の高橋さん

 「足の運び方、指の先にまで気を配って演技に臨むのがうちの伝統。優勝しか考えていない」。昨年の妙技大会決勝で惜しくも敗れ準優勝となった柳町竿燈会の副代表、高橋義次さん(47)=会社員=は力を込める。

 毎年3チームが出場するうち、Aチームは2010年から同じメンバーで大会に臨んでいる。これまで2回、頂点に輝き、実力は折り紙付きだ。先月29日の練習では、差し手が交代で竿(さお)を持ち上げ、「額」「肩」「腰」などの技を次々と繰り出し、本番前の確認に余念がなかった。

 柳町は大町4丁目の一部。町内会の会員は30世帯ほどにとどまっており、地元住民だけで竿燈会を継承するのは難しい状況だ。高橋さんによると、卒業を控えた大学生など「竿燈を続けたい」と考えている人に声を掛け、技の伝承を進めている。

 昨年、個人で優勝した山岡樹宗さん(32)=団体職員=は川尻地区の生まれだが、知り合いを通じ柳町に参加している。「多くの人の支えがあって、小学2年から続けられている。団体規定は個人戦とは違った緊張感がある。町内を挙げて一つにならないと勝てない戦いだ」と語った。

教養大「悔い残さず全力で」

「ナイス」などと声が上がった国際教養大竿燈会の練習風景

 秋田市雄和の国際教養大のキャンパス内広場ではこの季節、夕方になると同大竿燈会の練習が繰り広げられる。先月29日午後6時半すぎには、外国人留学生7人を含む総勢約20人が集まった。差し手が長さ12メートルの大若を掲げると、「グッド、グッド。頑張れ」「ナイス、グレイト!」といった声が飛び交った。

 同大竿燈会からは今年、妙技大会の大若団体規定に3チームが出場する。昨年は3位、4位に入り、他の竿燈会から一目置かれる存在となった。メンバーのほぼ全員が入会時は未経験者だったが、年間を通して練習を重ね、技術を磨いてきた。

 練習時間が短い留学生の中にも、力をつけてチームの核となった人がいる。大学院2年のブレイデン・オブライアンさん(24)=米国出身=は昨年、「額」の演技で満点を獲得しチームの入賞に貢献した。さらに技に磨きをかけ、「今年こそ優勝したい」と意気込む。

 竿燈会代表を務める2年の本多俊貴さん(21)=愛知県出身=は、練習時間外も留学生と積極的に関わり、信頼関係を築いてきた。「まずは予選突破。悔いが残らないよう全力で技を披露したい」と話した。