県内大学の研究から[県立大・富岡隆弘教授]鉄道車両の振動と乗り心地

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鉄道車体の10分の1サイズのステンレス製実験装置。加振器から振動を与え、いろいろな箇所の揺れを測定する=由利本荘市の県立大
鉄道車体の10分の1サイズのステンレス製実験装置。加振器から振動を与え、いろいろな箇所の揺れを測定する=由利本荘市の県立大

 鉄道事業者にとって、走行中の鉄道車両の振動や騒音をいかに低減するかは、旅や通勤の乗客に快適な空間を提供する上で重要な要素だ。県立大システム科学技術学部の富岡隆弘教授(53)は、公益財団法人・鉄道総合技術研究所(鉄道総研、東京・国分寺)で長年、車両振動の低減策を研究。その内容はJR山手線車両のつり手棒の改良や、車体の振動の数理解析など多岐にわたる。

 鉄道の車体はおよそ幅が3メートル、長さ20~25メートルと細長い箱状をしている。この下に空気ばねを介して台車があり、車両を成す。地面の高低、レールの微妙なゆがみや摩耗、カーブなどで車輪が上下しながら鉄道車両は走行するため、車体に揺れが生じることになる。

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