森山の車道、誰の物か分からない 五城目町と業者、双方否定

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五城目町のシンボルとして親しまれている森山。右側の電波塔が立っている峰が第2高地
五城目町のシンボルとして親しまれている森山。右側の電波塔が立っている峰が第2高地

 秋田県五城目町のシンボル、森山の第2高地(約285メートル)に通じる車道の所有権が曖昧で、観光開発の議論の妨げとなっている。眺望の良さで知られる第2高地には携帯電話事業者の電波塔があり、町は車道について「事業者の管理用道路で、町道ではない」と説明し、事業者は「車道を所有してはいない」と答える。観光客やアマチュア写真家も利用する道路。一体、誰の物なのか。

 町と町議会には、車道は通信事業者の所有であるとの認識が浸透している。6月定例会の一般質問では議員の一人が、観光地としての森山の環境整備を求めて車道に言及し、「道を所有する企業と協議すべきだ」と提言。答弁した渡辺彦兵衛町長も「道は無線中継施設の管理目的の道路」とした上で、車道改良について「費用対効果および森林保全対策、災害に関連する影響などの安全面を総合的に協議したい」と述べた。

 質問した議員によると、車道の所有権について町の説明は、以前から「通信事業者のもの」と一貫しているという。

 一方、事業者は取材に対し、「道路は所有していない」と返答した。社内に車道に関する書類や情報は見当たらず、「関連会社も調べたが、固定資産台帳にも記載がない」とした。

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