千秋公園二つのお堀 なぜ片方だけハスが咲くの?

お気に入りに登録
※写真クリックで拡大表示します
広小路に面する千秋公園の二つのお堀。中土橋を挟んで手前がハスの花が咲き誇る「大手門の堀」。奥の「穴門の堀」にはハスが見られない
広小路に面する千秋公園の二つのお堀。中土橋を挟んで手前がハスの花が咲き誇る「大手門の堀」。奥の「穴門の堀」にはハスが見られない

 秋田市の千秋公園の広小路沿いには二つのお堀がある。不思議なことに、中土橋を挟んでJR秋田駅側の「大手門の堀」はハスの花が咲き誇っているが、旭川側の「穴門の堀」にはハスが全く見られない。なぜ、一方に群生しているのか。県や専門家などに尋ねたところ、同じ久保田城跡のお堀でも成り立ちが異なり、水深や土壌に違いがあることが生育に影響しているようだ。

 秋田市公園課によると、二つのお堀は深さが異なり、大手門の堀は最深部が約1メートル、穴門の堀は約2メートルある。

 わずか1メートルだが、水草のハスにとっては大きな差となっている。東京大大学院の樋口洋平講師(園芸科学)によると、ハスは多くの品種が水底から高さ1~1・5メートルまでしか育たない。そのため、「水深が2メートル近くあると、花や葉が水面に出てこられず、繁殖が難しい」と指摘する。

 深さの違いはどのようにして生じたのか。県文化財保護室の担当者は「大手門の堀は元々が沼だった。穴門の堀は川を改修してできたとされている」と話す。

(全文 985 文字 / 残り 549 文字)