銃後の記憶(4)疎開 失った友とふるさと

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幼少時代の写真を見る臼井さん=秋田市広面の自宅
幼少時代の写真を見る臼井さん=秋田市広面の自宅

 東京・上野発の汽車に揺られながら、7歳の少年は震えが止まらなかった。大勢の人が乗り上空から目に付きやすい汽車は、爆撃の格好の的になると聞かされていたからだ。

 床に座ると足も伸ばせないような超満員。敵機に見つからないよう明かりを落とした薄暗い車内。疎開で秋田へ向かう長い道中、臼井道隆さん(81)=秋田市広面=は両親らに肩を抱かれながら、じっとうずくまっていた。

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