社説:横手北IC開通 活性化へ積極活用図れ

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 横手市と東日本高速道路(ネクスコ東日本)が整備を進めていた秋田自動車道・横手北スマートインターチェンジ(IC)が開通した。高速道を利用した交流人口の増加や経済活動の促進などを通じ、地域活性化につなげたい。市や地元企業、団体などが連携し、積極的に新ICの活用策を講じることが求められる。

 横手北スマートICが開通したことで同市大森、大雄両地域を中心に高速道へのアクセス環境が向上。最寄りのICまで車で10分圏内の市民の割合は、1割増の6割となった。ネクスコによると、今月4日の開通から15日までの12日間に横手北を利用した車両は、延べ1万1150台で1日平均千台弱だった。ほぼ開通前の予測通りという。高速道の利用を一層増加させ、市民の多様な活動を盛り上げたい。

 横手北は、横手ICから大曲IC方向へ6・5キロの横手市猪岡にある。スマートICは自動料金収受システム(ETC)搭載車専用の簡易ICで、有人の料金所を併設する必要がない。通常のICより設置や維持のコストが低いメリットがある。

 横手―大曲間は20・9キロあり、県内の高速道では最も長い区間だった。その間にもう一つICを設けて利便性を高めようと、地元商工団体などの要望を受け、2014年から市とネクスコが事業に取り組んできた。スマートICは、県内では西仙北に次いで2カ所目になった。

 横手市は「スポーツ立市」を掲げている。市中心部や西部のスタジアム大雄、大森体育館などのスポーツ施設が利用しやすくなった。人の行き来が増えれば、観光面でもプラスになることが見込まれる。市や関係団体は、積極的にスポーツ大会や各種イベントを企画、開催したり、誘致したりして交流人口の増加を図るべきだ。

 横手北の付近には、運送業など46の事業所が集まる物流拠点、横手卸団地がある。秋田市までの所要時間が15分程度短縮されるなど、輸送業務の効率化が可能になった。各事業所がこのチャンスを生かし業績を伸ばすことで、地域経済全体に好影響を与えてほしい。

 平鹿総合病院は重篤な患者を受け入れる県南唯一の3次救急医療機関だ。横手北にも近く、大仙市方面からの搬送時間は7~8分短縮する。地域の安全・安心の向上が望まれる。

 秋田道横手IC―湯田IC間の一部7・7キロは4車線化の整備候補となっている。横手北の開通により秋田道の利用が進めば、早期の4車線化への追い風にもなるだろう。

 人口減少が急速に進む中、地域に活気を取り戻すことは喫緊の課題だ。横手北の開通はゴールではなく、今後どう活用していくかが問われる。横手北の可能性を最大限に生かすため、市は先頭に立ち、早急に取り組みを進めなければならない。