八郎湖に8年ぶりうたせ舟 干拓前の漁業の象徴【動画】

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八郎湖上で白い帆を張ったうたせ舟
八郎湖上で白い帆を張ったうたせ舟

 かつて八郎潟の漁業のシンボル的存在だった「うたせ舟」が18日、八郎湖で8年ぶりに運航された。秋田県八郎潟町で毎年9月に開かれる「全日本野鯉(のごい)・鮒(ふな)釣り大会」が今年30周年を迎えるのに伴う記念事業として町観光協会が主催。舟を湖上で間近に見られる遊覧船も運航され、町内外の約140人が参加した。イベント序盤で帆の支柱が折れ、帆を張った姿が見られなくなるトラブルもあった。

 うたせ舟は白い大きな帆で風を受けて網を引く漁船。町によると、八郎潟では大正から昭和にかけて引き網漁で活躍し、干拓前には100隻ほどが操業していた。干拓後は減少の一途をたどり、平成以降は姿を消した。八郎湖で舟が運航されたのは2011年のイベント以来。

 参加者を乗せた遊覧船は、同町川口のうたせ館近くの船着き場を出発し、約20分かけて南方の湖上に浮かぶうたせ舟近くに到着。参加者は遊覧船上から帆を張った舟の様子を眺め、取れたてのシラウオを試食した。

 遊覧船は午前と午後に2回ずつ運航されたが、午前の早い時間帯に、うたせ舟の帆の支柱が破損。その場で応急処置が施され、帆は一時的に張り直されたが、午後は一度も張れなかった。

 うたせ舟を運航した八郎湖増殖漁業協同組合の小林金一組合長によると、帆の支柱は長さ10メートル超の竹と杉を十字に組んだ構造。帆を張った後で一瞬、風向きが変わり、竹の支柱が根元付近で折れてしまったという。

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