海風の行方(1)先進地視察 促進区域見越し準備

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英アバディーン市のバーニー・クロケット市長と意見交換する長谷部市長(中央)=アバディーン市役所
英アバディーン市のバーニー・クロケット市長と意見交換する長谷部市長(中央)=アバディーン市役所

 洋上風力発電施設を優先的に整備する「促進区域」の指定に向け、「能代市、三種町、男鹿市沖」と「由利本荘市沖」が先月30日、国から「有望区域」に選ばれた。ともに民間事業者が事業計画を公表した海域だ。沿岸地域では活性化につながるとの期待の一方、健康や景観への影響を懸念して反対する声もある。能代、由利本荘両市の首長らは先月、欧州の先進地を訪れ、情報を収集した。欧州の事情や県内の動きを紹介する。

 ◇  ◇

 「日本では地球温暖化防止と原発依存度低減のため、洋上風力を推進する新たな法律が施行された。本市沖では民間事業者が大規模事業を計画したが、市民からは期待や不安が寄せられている。意見交換をさせていただきたい」

 由利本荘市の長谷部誠市長は先月下旬、英国、オランダ、デンマークの計4市で、面談した各市長にこう伝えた。4市は地元の沖合に洋上風力を導入したり、港湾が洋上風力の製造・保守拠点になったりしている自治体だ。

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洋上風力発電「促進区域」

 経済産業省と国土交通省が年度内に初指定を目指す。今回「有望区域」とされたのは「能代市、三種町、男鹿市沖」「由利本荘市沖」「千葉県銚子市沖」「長崎県五島市沖」の4海域。両省は風況や地質の詳細調査を近く始めるほか、各県と協議会を設置。協議会で促進区域案が合意されれば、有識者でつくる第三者委員会の評価などを踏まえ指定する。

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