ニホンジカは絶滅種じゃない 来年、県の継続観測種に

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絶滅種から継続観測種に見直されるニホンジカ=2010年、五城目町の県鳥獣保護センター
絶滅種から継続観測種に見直されるニホンジカ=2010年、五城目町の県鳥獣保護センター

 秋田県版レッドデータブックで「絶滅種」としてきたニホンジカについて、県が来年の改訂版で絶滅種から外す方針であることが22日分かった。県内での生息状況を把握し、適正に管理する必要がある種として新たに設ける「継続観測種」に分類する。県内全域でシカの目撃が近年相次ぐことを受けた。

 レッドデータブックは2002年作成。県内に生息する野生生物のうち、絶滅の恐れがある種や生息状況に留意すべき種をまとめた。県はほ乳類・昆虫編を初めて改訂するのに合わせ、指定する種の案(レッドリスト)を今月公表した。現行のブックで「絶滅種」に分類されるほ乳類はニホンジカだけ。

 県自然保護課によると、本県のシカは、昭和初期に絶滅したとされていた。しかし、近年はしばしば目撃され、目撃・捕獲数は09年度に2頭だったが、18年度には84頭に増加し、本年度は30頭(14日現在)に上る。生息域も広がったとみられる。

 昨年11月には、本県と青森県にまたがる世界自然遺産・白神山地の本県側緩衝地域で初めて発見。ブナ原生林を食い荒らされる恐れがあり、関係機関が警戒している。

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