北斗星(8月23日付)

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 ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックス…。ロックの歴史に名を残す多くのスターが出演したウッドストック・フェスティバルは1969年8月の3日間、米国東部の片田舎で開かれた。会場となった農場には50万人ものファンが押し寄せた

▼観客のための水や食料、トイレなどは十分でなかった。時に雨が降る中、観客は食べ物を分け合い、音楽を満喫した。愛と平和が合言葉のヒッピーの時代を象徴する催しとして、映画やレコードを通じ有名になった

▼50周年を記念し、大規模な野外コンサートが計画されていたが、中止になった。開催地の変更や出演予定者の辞退などのトラブルが相次ぎ、調整がつかなかった

▼ウッドストックを契機に野外フェスは世界に広がり、日本でも人気が高い。本県では2007年に始まった男鹿市の男鹿ナマハゲロックフェスがある。10年から会場を野外に移し、男鹿の夏の行事として定着してきた。今年は1万7千人が来場し、地域ににぎわいをもたらした

▼実行委員長の菅原圭位(よしみ)さん(50)は20代で渡米。野外コンサートの多さに、日本より音楽を身近に感じた。「時代は違うが、ウッドストックが文化の根にあった」と語る。迫力あるライブで故郷を盛り上げたいという思いがフェスにつながった

▼来月には横手市出身のシンガーソングライター高橋優さんの野外フェスが大仙市で開かれる。心待ちにしているファンは多いだろう。地域活性化につながることを期待したい。