伝統の男鹿梨、産地維持に奮闘 五里合中石地区

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収穫を間近に控えた畑を見回る(左から)藤原繁男さん、大将さん親子
収穫を間近に控えた畑を見回る(左から)藤原繁男さん、大将さん親子

 秋田県内最大の和ナシ産地、男鹿市五里合中石地区では、30日から出荷が始まる。同地区のナシ栽培は明治期からの歴史があり、「男鹿梨」として県内外に出荷される。高齢化や後継者不足により規模は縮小傾向にあるが、産地維持に向け、生産現場は模索を続けている。

 「男鹿五里合民俗誌」(五里合郷土誌懇話会発行)などによると、中石地区のナシ栽培は江戸末期に越後から苗木が持ち込まれたのが始まりとされる。明治中期に本格的に広がり、1947年に果樹組合が組織されて生産量が拡大した。90年代には約70戸が75ヘクタールほどで栽培。出荷量は約1300トンに上った。

 多くは代々続く畑を受け継いできたが、高齢化に伴う離農と後継者の不在で生産人口と栽培面積が徐々に減少。JA秋田なまはげ男鹿地区営農センターによると、現在は生産者42戸、栽培面積約53ヘクタールとなっている。

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