時代を語る・舘岡誠二(8)村井由武さんに師事

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昭和35年5月、さきがけ俳壇で初の推薦作家に。佐藤は舘岡家に婿入りする前の旧姓
昭和35年5月、さきがけ俳壇で初の推薦作家に。佐藤は舘岡家に婿入りする前の旧姓

 私に声を掛けてくれた村井由武(よしたけ)さんは、岡山県出身の俳人西東三鬼が主宰する俳誌「断崖」の同人でした。南秋田郡俳句大会を見学していた際、村井さんは「今度、あなたの作品を持ってきなさい」と言い、八郎潟町出身の俳人石田玲水さんが主宰する俳誌「白日」をプレゼントしてくれたのです。吹雪の夕、大事に持ち帰りました。俳句の独学には限界があると感じていた私の心は弾みました。チャンスと思いましたね。

 昭和35(1960)年1月、20歳の私と、親子ほど年の離れた村井さんの師弟関係が始まりました。私は「少なくとも1日1句作る」を掲げ、菊地酒造店勤務の傍ら多作しました。村井さんは折々、私と待ち合わせをして、作品を添削してくれました。私もただ指導を受けるだけでなく、たびたび食い下がって作品に込めた自分の思いを主張しました。

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