大曲の花火、新要素で充実図る 外側で入場確認し安全確保

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今回から雄物川河川敷外側の市街地に設置されたチケット確認ゲート。本番前に混雑はピークを迎えた=31日午後3時50分ごろ
今回から雄物川河川敷外側の市街地に設置されたチケット確認ゲート。本番前に混雑はピークを迎えた=31日午後3時50分ごろ

 31日に秋田県大仙市で開かれた全国花火競技大会(大曲の花火)は、運営に新たな要素を盛り込み、大会の充実を狙った。入場券の確認ゲートを観覧会場の外側に新設して観客の安全を確保。大スケールの大会提供花火はミュージカル仕立てとし、観客が満足する演出を試みた。

 観覧席が設けられた雄物川河川敷の外側には8カ所にゲートを設置。大曲商工会議所の会員ら大会スタッフが入場券をチェックした。

 確認ゲートの設置は、河川敷内の混乱を防ぐ取り組み。来年の大会が東京パラリンピックと重なり、警備体制が手薄になると予想されるために試行した。この日は午後3時ごろから夜花火開始の7時ごろまでに来場が本格化したが、大きなトラブルはなかった。

大会提供花火「令和祝祭」では、平成生まれの主人公が「人生を輝くものにしたい!」「ゆとり世代なんて呼ばないで!」と訴え、SMAPの「世界に一つだけの花」や、横手市出身の高橋優さんの「明日はきっといい日になる」などのヒット曲を効果的に流した。成長を誓う主人公の心をダイナミックな花火で表現する演出に、拍手と歓声が響いた。

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「お客さん目線、大切に」小学生、高校生が会場案内

会場図を示しながら案内するボランティアの小学生と高校生(右)

 「こんにちは。席の場所は分かりますか」―。観覧会場では、地元・大曲小学校の児童ら11人と大曲農業高校の生徒13人で結成したボランティアグループ「大曲で最高の花火を見せ隊」が観光客を出迎え、案内した。

 地域を代表する行事の運営に関わって地元への愛着を深め、大会の未来を支える人材に育ってほしいと、実行委観覧会場運営部の辻卓也さん(51)が企画。先月下旬からの研修会で、児童生徒は大会の歴史やおもてなしの心構えを学んできた。

 児童生徒は、午後1時ごろ観覧会場に集まり、2、3人のグループで行動した。多くの来場者が通過する会場中央の入り口で案内を担当。観覧席券を手に迷う人を見つけると、会場図を示して「現在地はここです。お席は向こうです」などと丁寧に案内した。

 参加した大曲小5年の佐々木友維君(10)は「初めは緊張したけど、だんだんお客さんに声を掛けられるようになった。今まで花火は見るものだったが、スタッフ側も責任感があって楽しいと思った」と話した。佐々木君とペアを組んだ大曲農高2年の小松拓海さん(17)は「お客さん目線で行動すると、運営側として気遣うべき点が多いことに気づき、大会の見方が変わった。運営に携わって大会を支えるという考えを同世代に広めたい」と語った。