ひとり考:一人っ子の理由 しがらみがなければ

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縫いぐるみで遊ぶ娘の手に触れる女性。「この子のために頑張ろうと思う」と語る
縫いぐるみで遊ぶ娘の手に触れる女性。「この子のために頑張ろうと思う」と語る

 「お疲れさまです。お先に失礼します」

 午後5時15分。小声であいさつし、小さくなって職場を出る。みんなまだ働いている。「今日も中途半端に仕事を残してしまった」と落ち込みながら、保育園へ急ぐ。1歳の一人娘がお迎えを待っているからだ。

 「私の姿を見つけると走ってきます。それがうれしくて、落ち込んでも『この子のために働いてるんだ』と気持ちが切り替わる」と県央部の女性(43)は話す。

 帰宅したら急いで夕食を作る。といっても、ほとんどは準備してある。娘を寝かしつけながら一緒に布団に入った後、午前1時ごろに起きだして家事をする。「夕飯の支度とか洗濯物とか…。1時間半ぐらいやります。娘が寝ている夜中の方が、はかどるので」。夫(40)は協力的だが、女性が中心になって家の中を回している。親は離れて暮らしており、頼ることはできない。

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