ひとり考:1人だけの3年生 学び遊び、家族のように

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桜のつぼみを観察する沙和さん。担任の越後谷先生は時折「寄り道」しながら、丁寧に教える=4月、能代市の常盤小学校
桜のつぼみを観察する沙和さん。担任の越後谷先生は時折「寄り道」しながら、丁寧に教える=4月、能代市の常盤小学校

 「気を付け。これから2時間目の授業を始めます、礼」

 4月19日、能代市の常盤小学校。小さな教室で2人だけの授業が始まった。児童は3年生の幸坂沙和(さや)さん、教えるのは担任の越後谷茂先生。沙和さんは学校でたった1人の3年生だ。

 この日の理科の授業は「桜の観察」。10日前は小さなつぼみだった学校前の桜が、どう変わったのか。教室で予想を立てた後、2人で観察に出掛けた。

 「すごい、ピンク色になってる。遠くからでも分かる!」。校庭に出てすぐ、沙和さんが桜の変化に気付いた。「じゃあ、スケッチしてみようか」と越後谷先生。つぼみの色、数、形、大きさ。ぐっと桜に近づき、じっくり観察する。「あ、いい言葉を書いてますねえ」。沙和さんの観察文をそばで見つめながら、越後谷先生が褒めた。

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