ひとり考:「身元保証」代行 「望む生き方」を支える

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「家族代行」について書かれたエールの資料
「家族代行」について書かれたエールの資料

 居間の仏壇に、穏やかな顔の遺影が並んでいる。県央部に住むアキ子さん(61)=仮名=の両親だ。3人家族だったこの家に、アキ子さんは1人で暮らしている。脳性まひの障害があり、食事作りなどはヘルパーに頼んでいる。

 最近、困ったことが起きた。足の手術を受けなければならなくなったのだ。手術の際は、同意書に家族のサインが要る。しかし父母をみとったアキ子さんには今、家族がいないのだ。

 同居の家族がいない場合は、代わりに親戚がサインしてもいいと聞き、ずっと疎遠になっていた県外の親戚に電話で相談してみた。だが「関わりたくない」という反応だった。

 そこでアキ子さんは、他者と「家族になる契約」を結ぶことにした。相手は秋田市の葬祭業「エール」。「身元保証」が必要になったとき、身元保証人を引き受けている。現在、県内の約250人がエールと「家族の契約」を結ぶ。契約期間は「一生」だ。

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