ひとり考:ケアマネ 支えながら支えられ

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介護をしている家族や事業所からいつ連絡が来てもいいように、スマートフォンとメモ帳は片時も手放さない
介護をしている家族や事業所からいつ連絡が来てもいいように、スマートフォンとメモ帳は片時も手放さない

 「1人ケアマネ」と呼ばれる人たちがいる。居宅介護支援事業所の業務を1人で担っているケアマネジャーのことだ。

 県内の事業所で働くケアマネは約3300人。由希子さん(40)=仮名=も1人ケアマネとして、約30人のお年寄りを担当している。

 「ケアマネは家庭の中に入り込む仕事です。お年寄りが困っていることはないか、あるとすれば原因は何なのか、考えるためです。時には経済状況や家族との関係にも踏み込まなければならない」

 どこで生まれ、どんな子ども時代を過ごしたのか。どんな仕事をしてきたか。結婚歴はあるか、子どもはいるか…。由希子さんはケアマネとして、お年寄り一人一人に来し方を尋ねる。もし困り事があれば解決できる方法を探し、支援者につなぐ。

 「困り事は、いろいろな要因が重なって困り事になる」と由希子さんは言う。例えば病気をした時、自立している人は「病院へ行けばいい」と思うかもしれない。だが過疎地に住む高齢者にとって、通院は簡単なことではない。

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