高めよう防災力(1)防災計画 教訓基に改善重ねる

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日赤秋田短大講師・及川真一さん
日赤秋田短大講師・及川真一さん

 あなたの周りの災害への備えは十分ですか―。「2019AKITA 防災キャンプフェス」が21、22の両日、秋田市の日赤秋田看護大・秋田短期大で開かれる。主催は秋田魁新報社と県内の日本赤十字社各組織でつくる実行委員会。災害時の役立つ知恵を楽しみながら学べるイベントだ。キャンプフェスを前に日赤秋田短大講師の及川真一さん(45)が、「防災力」を高めるためのポイントや知っておくべき防災用語について10回にわたり解説する。

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 災害による被害を少なくするには、防災計画を立てることが極めて重要だ。地方自治体や指定公共機関などが防災計画を作成している。この最上位に位置するのが国の「防災基本計画」だ。

 日本の防災対策の基本的考え方や仕組みを規定している法律に「災害対策基本法」がある。同法は1959年に発生した伊勢湾台風をきっかけに制定された。基本計画は同法に基づいて作成されるもので、63年に初めて作られた。

 さらに基本計画に基づいて地方自治体が作成したのが「地域防災計画」。都道府県と市町村が作成したものがあり、その地域で発生する可能性のある災害を中心に、地域の実情に即した具体的な対処法が書かれている。災害の種類ごとに、震災対策編、風水害対策編などがある。

 各防災計画はこれまで何度も繰り返し修正されてきており、基本的に大災害が発生したら、その際に得た教訓を基に改善される。こうした改善により、新たに加えられた取り組みが、商店街や小学校区などのコミュニティーレベルで人命や財産を守るための「地区防災計画」の策定だ。最初から完璧なものを目指す必要はない。近隣の人が集まり、防災ゲームを楽しんだり、危険な場所を確認しながら街歩きをしたりすることも、地区防災計画の取り組みにつながる。

 どの都道府県、市町村もホームページ上で地域防災計画を公開しているので、ぜひ一度ダウンロードしてみてはいかがだろうか。

 【おいかわ・しんいち】1974年、仙台市生まれ。2011年から日赤秋田短大助教、17年から講師。専門は防災教育。16年に秋田魁新報社から「防災キャンプのすすめ」を刊行。

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