高めよう防災力(2)自主防災組織 役割ますます重要に

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 災害はいつ発生するか分からないし、道路の寸断や救助・救援要請の集中により、消防や警察などによる支援が期待できないこともある。

 このような事態が発生したときには、地域住民一人一人が初期消火や情報伝達、避難誘導、救出・救護、避難所運営など、自主的に防災活動を行うことが重要になる。普段からその地域に住んでいて、顔見知り同士の深い関係が築けている方が、細かい対応ができる。

 自主防災組織は、町内会や自治会単位で住民が連携して組織する任意の防災団体のこと。災害リスクの増大や少子高齢化の進展の中で、役割はますます重要になっている。平時には災害に備えた取り組みを実践し、災害時には被害を最小限に食い止めるための応急活動を行う。また、復旧・復興時には、まちの再生のためにさまざまな取り組みを行う。

 一方で、組織のメンバーの高齢化も進んでいる。少子高齢化社会においては、次代を担う人材の育成が急務であり、子どもたちに小さな頃から防災意識を持ってもらうことが非常に重要となる。消防機関や学校関係者らに働きかけたり、自治会、消防団、民生・児童委員と連携したりしながら、教育や防災訓練を通じて「自分の暮らす地域を守っていく」という意識を醸成していく必要がある。

 例えば、地域で盛り上がる祭りや運動会などの行事に防災の要素を取り入れ、住民の意識向上に取り組むのもいいだろう。住民が参加しやすいテーマで地域活動と防災活動を結びつけることが、自主防災組織の活動を長続きさせ、より活性化させるためのポイントとなる。

9月21、22日の両日、災害時の役立つ知恵を学べるイベントを開催します!

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