LGBTの子どもたち、どう支援? 県教育センターで研修会

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小中高校の教諭ら約100人がLGBTについて学んだ研修会
小中高校の教諭ら約100人がLGBTについて学んだ研修会

 LGBT(性的少数者)の子どもたちを、学校現場はどのように支援すればいいのか。県内の教員を対象にした「性に関する指導」の研修会がこのほど、秋田県潟上市の県総合教育センターで開かれた。講師は県内を拠点に性的少数者を支援している「性と人権ネットワークESTO(エスト)」の真木柾鷹(まさき・まさたか)代表。県内の小中学校や高校の教諭ら約100人がLGBTへの理解を深め、支援の手だてを学んだ。
 
 研修会は県教育庁保健体育課が毎年主催している。LGBTをテーマにしたのは初めて。昨年、参加者から「性の多様性について学びたい」との声が上がったことがきっかけだった。

 LGBTが「性的少数者」と呼ばれるのは、異性を好きな人や性別に違和感のない人が社会の「多数」を占めているためだ。「当事者は学校や家庭で同じ悩みを持つ人を見つけるのが難しい、という悩みを持っている」と真木さんは話した。

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悩み、質問…学校現場は対応を模索

 参加者からは、学校現場での対応についてさまざまな悩みや質問が寄せられた。

 ある中学校の教員は「男子生徒の一人が、色白でかわいらしい容姿であることをからかわれていた。その生徒や周りの生徒に、どのような声掛けや指導ができるものだろうか」と語った。また「保健体育の授業で、これまでは『思春期になると体つきが女性は女性らしく、男性は男性らしくなっていく』と教えてきたが、今後気を付けることがあれば教えてほしい」と質問した。

 真木さんは「その子のセクシュアリティーにかかわらず、社会では『男らしいか、女らしいか』で人を判断し、差別や偏見を持って対応することがある。その現実を認識して、生徒には『自分らしくていいんだ』というメッセージを伝えてほしいと思う」と語った。

 また「現在も男女混合名簿を使い、名前を呼ぶ時は全員『さん』付けするようにして取り組んでいるが、さらに何ができるかを考えたい」「『男は男らしく』と声を掛けてしまうこともあったが、言葉を改めなければと感じた」との感想があった。

 【相談窓口】性的少数者の人やその周囲の人たちが、悩みを相談できる窓口がある。▽無料で電話相談を24時間受け付ける「よりそいホットライン」TEL0120・279・338(音声ガイダンスの4番が「性別や同性愛などに関わる相談」)▽ESTOTEL080・6049・8843(午後8~10時)。メール(esto@estonet.info)でも相談を受け付ける。

 【LGBT】「Lesbian(レズビアン)」(女性を好きになる女性)、「Gay(ゲイ)」(男性を好きになる男性)、「Bisexual(バイセクシュアル)」(男女どちらも好きになる人)、「Transgender(トランスジェンダー)」(体の性と心の性が異なる人)といった人々の呼び名で、四つの英語の頭文字をつなげた言葉。