北斗星(9月14日付)

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 由利本荘市の歯科医・大貫敬嘉さん(50)にとって一番のストレス解消法は走ること。診療後に市内をランニングするのが日課となっている

▼福島県内の医療施設に勤務していた2006年ごろ、ダイエットのためフィットネスクラブに通ったのがきっかけ。大学を卒業してから運動をしなくなり、体力はかなり落ちていたが、ランニングマシンで鍛えるうち、意外に走れることに気付いた

▼その勢いで会津若松市のマラソン大会に仲間と出場し、10キロコースを完走。街を駆け抜ける心地よさと走り切る達成感に、やみつきになった。仕事場を由利本荘市に移した6年前から走り込みに一層力を入れ、全国各地の大会に積極的に足を運んでいる

▼数ある大会の中でも特にタフなコースに、仙北市であす開催される「田沢湖マラソン」を挙げる。湖畔の周回道路のきついアップダウンが体力を奪う。大貫さんのフルマラソンの自己ベストは3時間7分台だが、ここでは3時間30分を切ったことがないと残念がる

▼今年は春から膝や股関節を痛め、大幅なペースダウンを余儀なくされた。もう50代。決して若くはない。相次ぐ故障は年を取ったことも要因と自覚させられた。それでも出場辞退はしない。コンディションを整え、粘り強く走り切るつもりだ

▼「目標があるから頑張れる」と大貫さん。翌週には仙北市―北秋田市間の「100キロマラソン」が控えるなど、秋は大会続きだ。市民ランナーに活力がみなぎる季節である。