遠い風近い風[小嵐九八郎]日本の未来に

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 わからんちゃんの上に大老人ゆえの惚(ぼ)けで、日本国の今の課題は、憲法の規定する「戦争放棄」の人類史上でも貴重なそれをどう大切にするのか、少子化による人口減にどんな戦略を持つのかの二つが重いと考える。

 前者の「戦争放棄」については、戦時中に中国の上海の日本商社の支社長だったかみさんの父親は敗戦直後に中国の国民党などの“報復”を恐れて自死して恩恵に浴していない。が、俺は戦争に動員されずに75歳まで生きられたわけで「良い時代に、二人とも生きられたよな」とかみさんに囁(ささや)く。でも、彼女は「そうね」とは頷(うなず)かない。ほぼ記憶にない父親のことには複雑な思いがあるらしい。

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