千葉克介さん新著「消えた山人」 昭和のマタギ克明に

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昭和マタギのクマ猟の様子などを記録した「消えた山人 昭和の伝統マタギ」を出版した千葉さん
昭和マタギのクマ猟の様子などを記録した「消えた山人 昭和の伝統マタギ」を出版した千葉さん

 秋田県仙北市角館町の写真家・千葉克介さん(73)が、1982~90年に取材したマタギの姿を347枚の写真と聞き書きで記録した「消えた山人(やまびと) 昭和の伝統マタギ」(農山漁村文化協会)を出版した。「伝統的なマタギの狩猟や知恵、信仰を感じてほしい」と話している。

 千葉さんは、24歳から角館を拠点に日本各地の自然風景を撮影。師と仰ぐ元秋田魁新報社角館支局長の故太田雄治さんの著書「マタギ 消えゆく山人の記録」(79年、翠楊社)で撮影を担当したのを機に、マタギに関心を持った。昭和の終わりから平成にかけての9年間、ダムに沈む直前の玉川や、鳥海地域の百宅(ももやけ)のマタギ集落で取材を重ねた。

 新著では、わらなどで作った装束や履物、小刀などの猟具、マタギのシカリ(頭領)が持つ巻物などを写真で紹介。87年に同行した玉川マタギの春クマ猟は、残雪の奥山で狩り場に向かう姿やクマを追い上げる場面、仕留めた後の解体作業を臨場感たっぷりに伝えている。

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