県内大学の研究から[秋田公立美大・高嶺格教授]現代美術

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あいちトリエンナーレで展示中の作品。廃校にあったプールの底の一部を立ち上げたインスタレーション作品「反歌:見上げたる空を悲しもその色に染まり果てにき我ならぬまで」(愛知県豊田市・旧豊田東高校跡地)=平林岳志さん撮影
あいちトリエンナーレで展示中の作品。廃校にあったプールの底の一部を立ち上げたインスタレーション作品「反歌:見上げたる空を悲しもその色に染まり果てにき我ならぬまで」(愛知県豊田市・旧豊田東高校跡地)=平林岳志さん撮影

 「とっつきにくくて、何が悪い」。現代美術は分かりにくいと言われることに対し、秋田公立美術大ビジュアルアーツ専攻の高嶺格教授(51)はそう言い放つ。笑顔ながら「難しくないフリをするのも疲れてきた。現代美術は学問。知的修練を積むことで初めて分かるようになる」とも語る。現代美術を学問、作品展示を論文発表とすれば、その難解さも合点がいく。

 高嶺さんはこれまでに、障害者への性的介護を描写したドキュメンタリー映像「木村さん」(1998年)、恋人の在日韓国人と自身の関係性を見つめ直すプロジェクト「在日の恋人」(2003年)、福島の原発事故を主題とする「『ジャパン・シンドローム』シリーズ」(11年~)などを発表。扱いにくい問題に映像やパフォーマンスなど多様な表現で向き合い、国内外で注目されている。

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