ハピネッツ新戦力コンビに期待! 初シーズン、献身プレー

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内外で活躍が期待されるカーター、しぶとい守備を持ち味とする今川
内外で活躍が期待されるカーター、しぶとい守備を持ち味とする今川

 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)、秋田ノーザンハピネッツのインサイドが厚みを増している。新加入したフォワード・センターのハビエル・カーター(28)、フォワード今川友哲(23)が、プレシーズンゲームで攻守にわたって献身的にプレー。カーターは日本のチームで、今川はプロとしてそれぞれ初のシーズンに臨む。消耗の激しいポジションを担うだけに、フレッシュコンビの成長、躍動に期待がかかる。

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今川、飛躍を期すルーキー

 長身ながら腰を落としてしぶとく食らい付く守備が光った。プレシーズンゲームの2部(B2)仙台戦では、ターンオーバーを奪ってフリーでレイアップシュートを決めた。大歓声を沸き起こすプレーだったことには満足したが、「ジャスティン(キーナン)に『次はダンクだぞ』と冷やかされ、やっておけばよかったと反省しています」と笑う。

 昨年12月、特別指定選手としてガード長谷川暢と共に入団する予定だった。チーム合流直前の同月15日、全日本大学選手権(インカレ)順位決定戦で左膝を痛め、前十字靱帯(じんたい)損傷と診断された。症状が軽くなるまで最低半年かかると言われ、開き直って治療しながら、プロ以外の道も考えないといけないと感じていたという。

 都内の病院へ通院する頻度が2週間に1度から1カ月に1度になった。昨季途中の2月下旬に本県に来てチームに帯同し、リハビリを続けた。練習や試合を見ることしかできなかったが、「プロの練習に対するモチベーションは思ってた以上。早くプレーしてどれだけ通用するか試したい」と静かに闘志を燃やしていた。

 今春、明大を卒業し契約合意が発表された6月まで、友人らから「今、何しているの」と聞かれた。周りにプレーを続けている印象を植え付けようと、一段と気持ちが高ぶってきている。

 8月には髪の毛を部分的に金髪にした。「(外見だけでなく)プレーでも目立ちたい。出場時間をもらえるようスキルアップし、積極的にアピールしていく」

 【いまがわ・とものり】1996年5月28日、大阪府堺市生まれ。大阪桐蔭高バスケット部1期生。3年時にインターハイ初出場。明大へ進み、2年時の2016年にユニバーシアード日本代表。195センチ、100キロ。

カーター、世界渡った経験が自信

 チームは、昨季リーグ3位の1試合平均22・8点を挙げたジャスティン・キーナンと、同ブロック王(1試合平均2・4)カディーム・コールビーの2人のフォワード・センターの引き留めに成功しており、現段階ではカーターは外国人選手の中で3番手の位置付けだ。長丁場のシーズンをプレーの質を落とさず乗り切るにはキーナン、コールビーを休ませる試合も必要で、カーターの踏ん張りも欠かせない。

 もともと日本でのプレーに興味があったというカーター。「プロは次の年は契約がどうなるか分からない世界。秋田からオファーをもらってシンプルにうれしかった」と語る。

 自身を「内外をこなせるオールラウンダー」と表現する。米プロリーグNBAのサマーリーグや下部のDリーグで、目をぎらぎらさせた選手たちと渡り合ってきた経験が自信になっている。2018年にはベネズエラのプロリーグを制したチームに所属した。「相手によって自分の役割は変わってくるはず。求められるプレーを理解し、チームに必要な働きをしたい」

 キーナンとは、以前メキシコのチームで一緒にプレーした仲。秋田への入団について、生活面で不便しない、外国人選手への気遣いが素晴らしいと聞いたことも契約の決め手になったという。

 8月10日、米国人女性と結婚したばかり。今は単身で暮らしているが12月に妻が遊びに来るため、一層プレーに力が入りそうだ。「妻は一番のブースターであり評論家。会えるのが楽しみ」と照れくさそうに話した。

 【ハビエル・カーター】1991年5月20日、米オハイオ州生まれ。サウスアラバマ大を経て2013年、スペインでプロデビュー。パナマやメキシコなどを渡り歩いた。パナマ国籍も持ち17年代表チーム入り。203センチ、103キロ。