「事情分かっていない」 厚労省、県内5病院「再編必要」

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厚労省から再編・統合の議論が必要とされた県内5病院
厚労省から再編・統合の議論が必要とされた県内5病院

 厚生労働省は26日、全国1455の公立病院や日赤などの公的病院のうち「診療実績が乏しい」と判断した424の病院名を初めて公表した。本県では大館市立扇田病院、独立行政法人地域医療機能推進機構秋田病院(能代市)、湖東厚生病院(八郎潟町)、市立大森病院(横手市)、羽後町立羽後病院の五つが対象。高齢化で膨張する医療費抑制のため、競合地域にある病院との再編・統合を促す必要があるとして、異例の対応に踏み切った。

 対象となった5病院は、いずれも住民に身近な中小病院であり、地元は「地域事情を分かっていないのではないか」と反発。厚労省の狙い通りに議論が進むかは不透明だ。

 5病院のうちの一つ、湖東厚生病院(八郎潟町)にはこの日、外来患者が次々と訪れた。「規模は小さいが、住民にとって大切な病院」。整形外科を受診した五城目町の石川ヨシノさん(90)は話した。

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再編・統合に否定的、県医師会

 県医師会や県病院協会は、県内5病院の再編・統合に否定的な見方を示した。

 県医師会の小玉弘之会長は「地域の実情を知らない方々が示したものだ。再編・統合の根拠が見えない」と指摘。「5病院はきちんと地域医療を担っている。厚労省が言ったからといって、すぐにどうのこうのとはならない。地域のことは地域に任せてほしい」と強調した。

 県病院協会の小棚木均会長(秋田赤十字病院院長)は「診療実績が少ないとされたが、それぞれの地域でしっかり役割を果たしている。直ちに再編・統合を考える必要はないだろう」と語った。

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