フジタが結ぶ(上)創作ダンスの着想 故郷の大壁画に衝撃

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冬の秋田に暮らす庶民を表現するヨシタカ
冬の秋田に暮らす庶民を表現するヨシタカ

 初秋のフランス・パリ郊外の小さな村が秋田一色に染まった。画家・藤田嗣治(1886~1968年)がついのすみかとしたエソンヌ県ビリエ・ル・バクル村の「メゾン・アトリエ・フジタ(藤田のアトリエ)」で、彼が残した最大の壁画「秋田の行事」をテーマにしたダンス公演が行われたのだ。生活雑貨を自ら手作りしていた藤田へのオマージュを込め、秋田の工芸品の展示会も同時開催。大壁画が描かれてから82年の時を経て、藤田が愛したアトリエと秋田が結ばれた。

 ◇  ◇

 濃紺にかすり模様の布ですっぽり顔を覆った男が、空に向かって両腕を突き上げる。舞台から降り、地面にひざまずいて雪をすくい上げるようなしぐさも見せる。

 9月下旬というのに気温が30度近くまで上昇したパリ郊外で、秋田市出身のダンサーYoshitaka=ヨシタカ、本名・鈴木祥高(38)=は「秋田の行事」に描かれた冬の庶民の暮らしを表現していた。

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