時代を語る・佐藤清太郎(22)路網が山林を生かす

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作業道の一例。山(左)側にやや傾き、谷(右)側のり面に杉を残し土留めにしている
作業道の一例。山(左)側にやや傾き、谷(右)側のり面に杉を残し土留めにしている

 少しずつ整備してきた作業道の総延長は11キロを超え、120ヘクタールの山林に路網ができています。山林内に張り巡らされた路網は、人の体でいえば「血管」に例えられます。血管を通し血液が全身にくまなく行き渡れば健康が維持できるように、路網整備が適切に進めば、山林を十分に生かすことができます。

 ところが、山に道をつくるのはそう簡単なことではありません。斜面を削り一気に建設しようとすると、土が固まり切れず、崩れ落ちることがしばしばあります。斜面を削る作業で地中を流れる「水脈」を切ってしまうと、水が漏出して、崩落が一層起きやすくなります。

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