捕獲したクマやシカの肉を特産品に 田沢湖猟友会が施設整備

お気に入りに登録
※写真クリックで拡大表示します
田沢湖地方猟友会が整備したジビエの処理加工施設
田沢湖地方猟友会が整備したジビエの処理加工施設

 秋田県仙北市の田沢湖地方猟友会(菅原陽三会長、32人)が、狩猟や有害駆除で捕獲したツキノワグマなどの野生鳥獣肉(ジビエ)を一般販売しようと「田沢湖ジビエの会」を設立し、食肉処理加工施設を整備した。農作物被害の拡大が危惧されるシカやイノシシも扱い、ジビエを市の新たな特産品にしたい考え。収益は会員確保にも活用する方針で、狩猟者の減少を食い止める一手となるか注目される。

 県猟友会によると、県内の猟友会がジビエの加工施設を整備するのは初めて。農林水産省がまとめている全国の加工施設一覧でも、県内には北秋田市の精肉店しかない。

 加工施設は同市田沢湖生保内の会員宅敷地内に先月完成した。木造平屋建て29・51平方メートルで、解体室と食肉処理室、包装室、総菜調理室などがある。食肉処理室には冷凍庫や冷房設備を備えた。整備費は約600万円で、市が150万円を補助した。

 先月末に食品衛生法に基づく食肉販売業と食肉処理業などの許可を取得しており、現在は試験的に稼働させている。当面は地元業者に肉を卸して缶詰を製造し、販売する。生肉の販売も徐々に始めるほか、加工品も開発する方針。

(全文 825 文字 / 残り 342 文字)