【評伝】東北新社創業・植村伴次郎さん死去 時代読み、挑戦

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会社の宝だというスタッフたちに囲まれて笑顔を見せる植村さん=2008年、東京・赤坂の東北新社本社
会社の宝だというスタッフたちに囲まれて笑顔を見せる植村さん=2008年、東京・赤坂の東北新社本社

 15日死去した植村伴次郎さん(秋田県由利本荘市出身)は、先見性に優れ、映像事業の分野で活躍した希代の経営者だった。

 テレビ放送が黎明(れいめい)期の1961年、外国番組の翻訳や日本語版の吹き替え制作などを手掛ける「東北新社」を創業。英国の人形劇「サンダーバード」を配給するなど人気番組に携わった。CM制作にも進出し、小川ローザさんが「オー・モーレツ」と叫ぶヒット作などを生み出した。

 CMコピーのように猛烈に働いた。42歳時のインタビューでは「人並みにやろうと思ったら人の倍、人より良くなろうと思ったら3倍働くことが私の哲学」と語った。

 その後、映画製作から衛星放送まで事業の幅を広げ、2002年にはジャスダック市場に上場。放送のデジタル化をにらみ映像処理技術に力を入れるなど、7人で船出した会社をグループ総勢1600人超の大企業に成長させた。

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