最後の「天の戸」は“首席” 杜氏・故森谷さんに試験場長賞

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故森谷康市さん
故森谷康市さん

 秋田県清酒品評会の秋田県産米の部で県知事賞首席に選ばれた「天の戸」(浅舞酒造、横手市)は、今年7月に61歳で亡くなった森谷康市さんが仕込んだ。森谷さんは優れた杜氏(とうじ)に贈られる県総合食品研究センター醸造試験場長賞を初めて受け、関係者からは感謝や祝福の声が聞かれた。

 審査長を務めた渡辺誠衛場長は「天の戸」を「やや若めの熟度ながらまろやかさがあり、後味の上品さが飛び抜けていた」と評価。森谷さんについては「県産米で酒を造るという信念を持ち、全国でも金賞を取れることを証明してくれた」と語った。

 浅舞酒造の柿崎常樹社長(60)は「本人が表彰式にいないことが残念で、いまだに信じられない。後輩を指導し、いろいろなことに挑戦した人だった。素晴らしい酒で受賞できたこと、38年間働いてくれたことに、ありがとうと伝えたい」と話した。

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