漫画のチカラ(上)原画23万点収蔵 作家の息遣い随所に

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矢口高雄さんの作品「又鬼(またぎ)の命」の原画。左の枠外に「ゾロゾロ」「ホワイトで文字」と指示書きがある(横手市増田まんが美術館提供)
矢口高雄さんの作品「又鬼(またぎ)の命」の原画。左の枠外に「ゾロゾロ」「ホワイトで文字」と指示書きがある(横手市増田まんが美術館提供)

 アニメと並んで世界の人々に愛されている日本の漫画。横手市増田まんが美術館は、複合施設から漫画原画に特化した施設として5月にリニューアルオープンし、来月1日で半年を迎える。美術館が社会や地域に果たす役割を見つめ、現状と展望に迫る。

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 美術館は原画の保存と散逸防止、魅力発信を目的に、作家179人の原画約23万点を収蔵する。その数は国内随一を誇る。

 印刷物との違いは実際に見るとよく分かる。矢口高雄さん=横手市出身=の代表作「釣りキチ三平」には、くねらせた魚体の周りに水しぶきが描かれている。修正液に似た「ホワイト」と呼ばれる白い画材が使われているが、原画で見るとわずかに凹凸を確認できる。同館キュレーター安田一平さん(32)は「印刷されると凹凸は分からなくなる。原画の方が魚の迫力や躍動感がより伝わる」と話す。

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