知の拠点はいま(上)市町村支援 協力貸出、利用者に好評

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開館前のわずかな時間に、てきぱきと予約本を集めていく松井さん
開館前のわずかな時間に、てきぱきと予約本を集めていく松井さん

 秋田市の県立図書館が1日、創立120周年を迎えた。1899(明治32)年の開館以来、資料の収集・提供という基本的な機能を維持しながら、本県の学術文化の拠点として幅広い役割を担ってきた。市町村図書館を通じたサービスや貴重資料の保存、認知症をはじめとする地域課題解決に向けた支援など、時代と共に今なお進化を続けている。その一端を紹介する。

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 県立図書館企画・広報班の1年目、松井美咲希(みさき)さん(24)の一日は、館内を巡り市町村図書館から前日に予約が入った本を集めることで始まる。長さ約80メートルもある書庫の通路を行き来しながら、本を1冊ずつ引っ張り出して仕分けする地道な作業だ。10月中旬の連休明けは、先輩と手分けして計76冊を集めた。

 「ネコリンピック」「日本懐かし団地大全」「ロウソクの科学」「ファウスト」「最強の体調管理」…。予約という形で誰かに選ばれた本を眺め、松井さんはさまざまな本の存在を実感する。「プライベートで読む時間はあまりないけれど、仕事では本に埋もれています」。貸し出し処理を済ませた本は、県内各地の市町村図書館や公民館図書室へと運ばれていった。

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