愛された「はっぽんさん」 地元角館の友人から悼む声

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自宅兼劇場「はっぽん館」で開いたコンサートで歌う山谷初男さん=2018年10月6日
自宅兼劇場「はっぽん館」で開いたコンサートで歌う山谷初男さん=2018年10月6日

 秋田県仙北市角館町出身の俳優山谷初男さんが85歳で亡くなり、友人や関係者から追悼の声が聞かれた。山谷さんは素朴な風貌で東北人の役が多く、「はっぽんさん」の愛称で親しまれた。独特の存在感で、映画スターと数多く共演する華やかな世界に身を置く一方で、古里を大事にした。二十数年前に古里に居を構えた名優は、飾らない人柄を慕う友人に囲まれ、故郷で多くの時間を過ごした。

 「はっぽさんとの思い出はどれも鮮烈で、面白いことばかりが浮かんでくる」。小学校からの友人の鈴木實さん(84)=仙北市角館町=は懐かしむ。

 鈴木さんは山谷さんを幼少時の愛称「はっぽ」と呼び、「終生の友」と呼んでいた。独り身の山谷さんはよく鈴木さんの家を訪ね、互いにいろいろな相談にも乗った。鈴木さんは「何事にも動じない包容力と温かさを感じさせる人だったが、素顔はとても繊細だった」と語った。

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