北斗星(11月4日付)

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 上に「ご当地」が付く単語と言えばヒーロー、キャラクター、グルメ、ソングなどが思い浮かぶ。最近では「ご当地マンホールのふた」の人気がじわじわと広がっているらしい

▼秋田市は30年以上前から下水道のマンホールに竿燈をデザインしたふたを使っている。耐用年数が過ぎ新品と交換したふたを昨年初めて3千円で希望者に販売したところ、10枚の予定に県内外の22人が応募した

▼今年は20枚に対し107人が申し込み、うち21人は県外からだった。直径60センチ、重さ40キロもある鉄製だけに、申し込みの条件は県外の人でも自分で市上下水道局まで取りに行くことだ

▼人気の理由の一つに2016年から全国の自治体が連携し、それぞれの土地にちなんだデザインのふたを紹介するマンホールカードの配布を始めたことがある。454自治体が539種を発行。秋田市はこれまで2種計5800枚超を配布した

▼一方、実物のふたの販売は前橋市が一昨年始めたのが全国初で、現在でも6自治体だけ。今回、秋田市のふたの購入が決まった福岡県の40代男性はカードのコレクターで、他自治体のふたの販売に応募、選から漏れた経験も。「カードは誰でももらえる。本物のふたは普通、欲しくても手に入らない」とか

▼県外では、マンホールを巡る観光ツアーもある。県内でもマンホール人気がもっと高まれば可能ではないか。足元を見つめ直すと地域の魅力を発信する素材はまだまだあるというヒントと捉えたい。